プラハ城
2015年10月 チェコ、プラハの2日目
プラハ城に行った。
観光客の増える前に、トラムの停留所が近い北門より第二の中庭に入る。
プラハ城は、フラチャヌイの丘の頂にあり、9世紀にボジヴォイ1世の居城として作られ、14世紀に今の形になった。
ギネスブックに「世界で最も古くて大きい城」として登録されている。
かつてから王宮だったこの城は、博物館の他、現在もチェコ共和国の大統領府としても使われており、門には衛兵が立っている。
見学チケット買い、第三の中庭へ行くと、そこには聖ヴィート大聖堂が聳え立つ。
中に入るには、そこまで長くは無いが既に列が出来ていたので、そこに並ぶ。
途中、中国人観光客のカップルが笑いながらパーテーションをくぐって割り込んできた。どこに行っても、マナーを知らない連中だ。
ゴシック様式で造られたこの大聖堂には、正面に82メートルの2本の塔と、99メートルの鐘楼があり、中に入ると、34メートルの天井が124メートル奥まで続いている。チェコで最も大きい教会である。
入って左から三番目にあるステンドグラスは、アール・ヌーヴォーを代表するグラフィックデザイナーのアルフォンス・ミュシャによるものである。
見学コースは、左の回廊から祭壇の裏を回り、右の回廊に抜ける。
ちょうど祭壇の右横に差しかかる所に、迫力のある銀の彫刻が目に入った。
これは、13世紀の終わりに、ボヘミア国王ヴァーツラフ4世に処刑された、聖ヤン・ネポムツキーと呼ばれるナポムクの聖ヨハネの墓碑だった。
この墓碑は2トンの銀で出来ている。
また、レオポルト・シュリック伯爵のバロック式墓碑という巨大な彫刻も、ひときわ目を引いた。
外に出て、第三の中庭を通り旧王宮へ行く。
入ってすぐにあるヴラディスラフホールでは、ルネッサンス様式と、ゴシック様式が融合した花びらのような幾何学模様の天井が特徴的で、その昔、戴冠式や騎馬競技が行われていた。
長さ62メール、幅16メートル、高さ13メートルと、作られた16世紀当時は、ヨーロッパ最大のホールだったそう。
右奥から出られるテラスからプラハ市街を一望する事ができる。
旧王宮を後にして、聖イジー教会へ。この教会は10世紀に建造され、城内に現存する最も古い教会だ。
石造りで窓が少ないのが特徴的で、こちらも左右の回廊から回る事ができる。
時間が11時半を過ぎ、正午に行われる衛兵交代式を見に、正門へ向かう。
プラハ城の正門の外では、大道芸人によるパフォーマンスが行われていたり、音楽の演奏が行われていたりした。
また、セグウェイツアーに参加した観光客をよく見かけた。
衛兵交代式の後、昼食を取りに一旦街へ下り、また戻ってくる。
正門から入り、中庭を抜け、カフカの家のある黄金小路へ。
黄金小路と言う名前は、かつて、皇帝ルドルフ2世が錬金術師を住まわせたと言う話から付けられたらしい。
建物は、土産物屋だったり、甲冑を展示していたりするのだが、アジア系観光客があまりに多く、早々に退散する。
黒塔の下を抜け、東門から外に出る。
これで、570メートルの長さの城を通り抜けたことになる。
階段を降り、マロストランスカの地下鉄駅へ。
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