黒部ダム
2017年 4月 立山黒部アルペンルート、黒部ダムへ
この地を訪れるのは、小学生から数えて25年ぶりである。
祖父母に連れられ、大町温泉からダムまでを往復した。
初めて抜けた安房峠は、まだトンネルは無く、細いヘアピンカーブが大渋滞を起こしていた記憶が残っている。
黒部ダムは、関西電力が高度経済成長期に起きた関西の電力不足を補うために、1956年から1963年にかけて建設した水力発電用のアーチ式コンクリートダムである。
資材を運ぶために北アルプスを貫いた5.4キロの大町トンネル。ブルドーザー部隊の立山越え。
高さは日本最大186メートル、総貯水量2億トン、作業員延べ1,000万人、殉職者171人。
破砕帯や伊勢湾台風等の幾多の困難を乗り越えて建設されたのが、黒部ダムだ。
黒部湖駅でケーブルカーを下車し、トンネルを抜けると、黒部ダムの堰堤へと繋がる
立山連峰と後立山連峰の間を流れる黒部川に黒部湖を形成する
黒部川下流を望む
急流黒部は雪解け水の宝庫
左に黒部別山の「南峰(2,300m)」、奥に「白馬岳(2,932m)」が見える
これから流れ出る大量の雪解け水を受け入れるため、黒部湖の水位はとても低くなっていた
トンネルを進み、ダム展望台へ
ダム展望台からの眺望
4月の時点では、まだ観光放流は行われていない
この付近でも3メートルの積雪があり、直下の階段は積雪の為通行止めとなっていた
160万㎥に及ぶコンクリートの打設によって作られた黒部ダム
総貯水量、2億㎥(20万トン級タンカー1,000隻分)
10門の自然越流式洪水吐、張り巡らされたキャットウォーク、高水位×2、中水位×2、低水位×1からなる計5門のハウエルバンガ-バルブがある
下流の黒部第四発電所では、最大出力33万5千kWhの発電ができる
苦難の末に開通した大町トンネルの入口
現在は、関電トンネルと呼ばれる。
立山黒部アルペンルート まとめ