天岩戸神社 天安河原
2021年9月。宮崎県高千穂。天岩戸神社の天安河原へ。
天岩戸神社は、天照大御神(アマテラスオオミカミ)の天岩戸隠れ伝説の舞台である、天岩戸を御神体として祀っている神社である。
神話では、太陽神である天照大御神が、弟である須佐之男命(スサノオノミコト)のあまりにひどい行いに怒り、天岩戸へ隠れてしまう。すると、世の中が暗くなり、作物は育たなくなり、疫病が流行った。これでは困ると、なんとか天照大御神を、天岩戸から出てきてもらえぬかと、天安河原(アマノヤスカワラ)に八百万の神々が集まり相談をしたと言われている。
天岩戸神社から岩戸川を500メートルほど遡ったところに、この相談を行った天安河原(アマノヤスカワラ)であると言われる場所が、存在する。
天安河原宮
天岩戸神社より500メートル川上にあり、仰慕窟(ぎょうぼがいわや)と称した、間口40メートル、奥行30メートルの洞窟がある。
思兼神(おもいかねのかみ) 、八百萬神(やおよろずのかみ)を祀っている。
仰慕窟(ぎょうぼがいわや)
積み重ねられた石は、参拝者が記念に重ねて帰るようになってしまったもので、特に宗教的な意味は無く、神社としてこの行為は推奨していないという。
洞窟であることから天岩戸と勘違いされる事が多いが、ここは神々が相談を行った天安河原である。天照大御神が隠れた天岩戸は、西本宮から神職の案内により拝むことができる。