釧路港
2016年9月 釧路港
古いフェンスと、陸揚げされた船。
波打ち際の錆びたスロープレール。
草原に放置された船。
大型貨物船と、詰め込み前のトレーラー。
新しい岸壁には、漁船が並び、
石炭埠頭には、昭和の影が残る。
小さい頃の記憶に残る港の風景がある。
幼い頃、旅先で父親と朝早く散歩に出た。
磯の香りが漂う古い倉庫の間を抜け、引込み線のレールを跨ぎ、船が陸揚げされた工場から朝の海を眺めた。
港や船が好きになったのはこの頃だろう。
東京に住んでから水辺へのアクセスはしやすくなったが、日本の中心は全てが新しく、懐かしさを感じる事はできなかった。
昔見た何かを釧路で思い出せたような気がした。