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八甲田丸

2019年9月 青森港、メモリアルシップ八甲田丸へ。

八甲田丸は、1908年(明治41年)から、青函トンネルが開業する1988年(昭和63年)までの80年間に渡り、青森港と函館港を結んだ、鉄道連絡船の記念船の一つ。
鉄道連絡船は、国鉄が鉄道ダイヤの一つとして運行する船の事。
青森と函館を結ぶこの航路は、青函連絡船と呼ばれた。

石川さゆりの「津軽海峡冬景色」の舞台でもある。

この旅の目的の一つは、過去の記憶を辿ること。
青函連絡船で津軽海峡を渡ったことは、忘れられない記憶の一つだ。

 

 

 

 

 

青森駅の車止め。

青森駅には青函連絡船専用の3つの岸壁があり、特急列車からの乗り継ぎの為、ホームと繋がっていた。
また、青函連絡船の特徴として、レールを船内へ繋げる専用の可動橋を使い、国鉄の貨物列車を直接船内へ積み込む事ができた。
この車止めの先にも、貨物専用の第三岸壁があり、レールが繋がっていた。

35年程前、函館からの帰り、おそらくこのホームに立っていた。特急に乗るまでの間、車両の積み下ろしを見ていた記憶がうっすらと残っている。

 

 

 

 

 

第2岸壁 可動橋

鉄道車両を船内へ積み込むための青函連絡船専用の可動橋。
塩の満ち引きや、車両を積み込むことによって船の高さが変化する。その調整を行うのが可動橋の役目である。
青森駅に3箇所、函館駅に2箇所、貨物専用の函館有川桟橋に2箇所あった。
レールごと保存されているのはここだけ。

 

 

 

 

 

ブリッジにて

青函航路は、片道3時間50分、最終時は1日最大9往復が設定され、8隻の青函連絡船があった。

津軽丸型貨客船
八甲田丸、大雪丸、摩周丸、羊蹄丸、十和田丸

渡島丸型改造貨客船
檜山丸、石狩丸

渡島丸型貨物船
空知丸

旧青森桟橋に八甲田丸、旧函館桟橋には摩周丸が記念船として係留されている。
また、お台場の船の科学館にも2011年まで羊蹄丸が係留されていた。

記憶が正しければ、1985年から87年の間に3回ほど乗船したはずである。
八甲田丸と同じ、津軽丸型のどれかであるが、最後が羊蹄丸だった事以外は、記憶が曖昧である。

 

 

 

 

 

通信室

 

 

 

 

 

デッキにて

 

 

 

マスト

本州と北海道を結ぶ青函連絡船は、日本の経済にとって重要なライフラインだった。
そのため常に最新の設備が施されてきた。
日本の商船として初めてレーダーが装備されたのは、1950年9月に青函連絡船の渡島丸に搭載したのが最初である。

 

 

 

 

 

車両甲板 船尾水密扉。

二度と開かれる事の無い扉。
ここから、ワム換算で48両の貨物を搬入する事ができた。
かつては扉無しで運行されていたが、1954年の洞爺丸の沈没事故を教訓に、以降の新造船には水密扉が設置されている。

 

 

 

 

 

車両甲板

搬入口の3線のうち中央の線が内部で分岐、4線となって車両が収容される。

 

 

 

 

自動連結器付き車止め(油圧暖衝器付)

車両は、船の最後尾から搬入され、船と連結して固定される。

 

 

 

 

 

機関室

単動4サイクルトランクピストン 排気ターボ過給機付ディーゼル機関 川崎 MAN V8V 22/30mAL 8台

津軽丸は車載客船・車両渡船特有の天井高さの低い機関室に、中速ディーゼルエンジンを8台搭載するマルチプルエンジン方式を採用することで、12,800馬力という従来船の2倍以上の高出力化を実現し、航海速力を18.2ノットに上げながら、当時日本最大の可変ピッチプロペラ (Controllable Pitch Propeller CPP)を2基装備して、ブレーキ距離を半分以下に短縮するとともに[24]、船首水線下には日本初となる出力850馬力の本格的なバウスラスター (Bow Thruster BT)を装備して、舵の効かない低速時に容易に船首を回頭できるようにし、港内での操船能力も格段に向上させた。これらにより、従来4時間30分前後を要していた青森 – 函館間を3時間50分に短縮し、「海の新幹線」と呼ばれた。また、従来の1日2往復から、1日2.5往復の運航が可能となり、稼働率向上も図られた。

 

 

 

 

 

ポンプ操縦室

右側、船後部にせり出す部屋は、ポンプ操縦室である。
車両を船内に搬入したとき、傾く船体をヒーリング装置によって復元する事ができる。そのポンプの操作を行うのが「ポンプ操縦室」である。

 

 

 

 

 

八甲田丸 右舷より

津軽丸型の第2船として1964年に就航した。

総トン数 8,313.75トン
全長 132.00m
型幅 17.90m
型深さ 7.20m
満載喫水 5.20m
主機関 単動4サイクルトランクピストン 排気ターボ過給機付ディーゼル機関 川崎 MAN V8V 22/30mAL 8台
最大出力 12,475軸馬力
最大速力 20.93ノット
航海速力 18.20ノット
旅客定員 1,200名
乗組員 53名
車両搭載数 ワム換算48両

経歴
起工 1963年(昭和38年)12月9日
進水 1964年(昭和39年)4月15日
竣工 1964年(昭和39年)7月31日
就航 1964年(昭和39年)8月12日
終航 1988年(昭和63年)3月13日

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