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立山黒部アルペンルート

2017年 4月 念願の立山黒部アルペンルートへ

立山黒部アルペンルート(たてやまくろべアルペンルート)は、富山県中新川郡立山町の立山駅(立山黒部貫光)と、長野県大町市の扇沢駅(関電トンネルトロリーバス)とを結ぶ交通路であり、国際的にも大規模な山岳観光ルートである。1971年(昭和46年)6月1日全通。なお、富山地方鉄道の電鉄富山駅からJR東日本大糸線信濃大町駅までとされる場合もある。

引用:立山黒部アルペンルート – Wikipedia

富山で生活した15年、晴れている日は必ず立山を見て育ったが、世界的観光地の雪の壁を見ることも無く、中学行事の立山登山も参加を拒否、そのまま上京してきてしまい行く機会は失われてしまっていた。

正月の帰郷時に飛行機から眺める程度。近年は、新幹線の開通の為、見る機会も減ってしまった。

立山黒部アルペンルートは、冬季は雪が多いため、除雪後の4月半ばから11月半ばの間しか行く事ができない。
行き方は、長野側の大町市から入るルートと、富山の立山町から入るルートがあるが、今回は富山側から入る事にした。

今年の開通は、4月15日。翌日の4月16日に行く事にした。

 

ルートは以下の通り

1日目

01 立山駅 立山ケーブルカー 美女平
02 美女平駅 立山高原バス 弥陀ヶ原(宿泊)

2日目

03 弥陀ヶ原駅 立山高原バス 室堂(雪の大谷)
04 室堂 立山トンネル
トロリーバス
大観峰駅
05 大観峰駅 立山ロープウェイ 黒部平駅
06 黒部平駅 黒部ケーブルカー 黒部湖駅(黒部ダム)
07 黒部ダム駅 関電トンネル
トロリーバス
扇沢駅

弥陀ヶ原で一泊するとは言え、計7回も乗り物に乗らなければ通り抜けることが出来ない。


立山駅

この小奇麗な駅が立山駅。世界的観光地の入口としてはまずまずの出で立ちで、少し前まで外国人観光客でごった返していた。ちょうど開山後の富士山五合目のような印象。

立山駅(たてやまえき)は、富山県中新川郡立山町にある富山地方鉄道立山線および立山黒部貫光立山ケーブルカーの駅。

引用:立山駅 – Wikipedia

富山駅から電車でここまで来る事ができるが、そもそも、この場所自体かなり秘境なのだ。


立山ケーブルカー(たてやまケーブルカー)は、富山県中新川郡立山町芦峅寺字ブナ坂にある富山地方鉄道立山線との連絡駅の立山駅から、室堂への連絡バスの発着する美女平駅までを結ぶ立山黒部貫光のケーブルカー路線。正式名称は鋼索線(こうさくせん)であるが、同社の黒部ケーブルカーも正式には同名であることもあって、案内上は用いられていない。立山黒部アルペンルートの一部を構成する。もと立山開発鉄道の路線だったが、2005年に立山黒部貫光と合併し、同社の路線となった。

引用:立山黒部貫光立山ケーブルカー – Wikipedia

1954年に開通したこのケーブルカーは、かつて黒部川の電源開発における資材を運んでいた。立山有料道路が開通する前は、バスもこのケーブルカーで運んでいたという。
その名残が、全国的にも珍しい大きな貨物車である。今ではスキー客の荷物を運ぶ。

バスを運ぶケーブルカー:立山黒部貫光株式会社-会社の沿革


美女平

美女平駅(びじょだいらえき)は、富山県中新川郡立山町芦峅寺字ブナ坂にある立山黒部貫光立山ケーブルカーの駅。
標高977mに位置する。駅からは立山高原バスが弥陀ヶ原・室堂方面へ通じている。なお、バス道は1963年までは弥陀ヶ原が、1964年までは天狗平が終点だった。室堂までバスが通うようになったのは1964年のことであるが、そこからさらに信濃大町駅方面に抜けることができるようになったのは、立山黒部アルペンルートが全通した1971年のことだった。

引用:美女平駅 – Wikipedia

ここから、立山高原バスに乗り換え、一路「弥陀ヶ原」を目指す。

立山高原バス(たてやまこうげんバス)は、富山県中新川郡立山町にある立山ケーブルカーとの連絡駅である美女平駅と立山トンネルトロリーバスとの連絡駅である室堂駅を結ぶ路線バスである。運営会社は立山黒部貫光。
美女平駅 – 室堂駅間で運行される高原バスである。全線で富山県道6号富山立山公園線(立山有料道路)を通っており、マイカー規制が行われているため、一般客は必ずこの路線バスを利用することになる。4月 – 11月のみ運行し、冬期は運行しない。
なお、立山ケーブルカーの混雑状況によっては立山駅前から室堂駅まで直行バスが運行されることがある。
もともとはディーゼルバスを使用していたが、現在はハイブリッドバスへの置き換えを進めている。

引用:立山高原バス – Wikipedia

バス車内では、自動音声の観光アナウンスが流れており、スポットに寄ってスピードを落としたり、窓から見る為に停めてくれたりもする。

バスから見える立山杉
周囲が10メートル以上あるそう

 

日本一の落差(350m)を誇る称名滝
ケーブルカーに乗る前に行こうと思っていたのだが、積雪により道が開通しておらず、断念。

美女平から30分、15キロの道のりを走り、弥陀ヶ原に到着

本日の宿、国民宿舎「立山荘」
開通直後の為、90人近く泊れる宿に、客は6人(2組)だった


弥陀ヶ原

弥陀ヶ原は立山の麓から常願寺川水系称名川の左岸にかけて、東西4km、南北2kmに広がる溶岩台地で、浸食カルデラであるが、かつては陥没カルデラとされていた[5]。
この大規模な高原の存在が、立山の雄大さの一つの要因である。高所に位置するため、11月頃から7月頃まで雪に覆われる。夏には川が流れ、餓鬼の田(池塘)が数多く存在する高原湿地であるため多種の高山植物が見られる。高度が低くなると樹木が増えてくる。秋には周辺の山々とも合わさり雄大な紅葉が見られる。
アスファルトの立山有料道路と整備された遊歩道(木道)とベンチ、ところどころに展望台がある。

引用:弥陀ヶ原 (立山) – Wikipedia

この季節の弥陀ヶ原は、雪に覆われている。立山黒部アルペンルートは、1日の行程で往復、日帰りも可能だが、
翌日の雪の壁「大谷ウォーク」を午前中に行きたいので、ここで前泊する事にした。

また、高地に泊る事で星空の撮影も楽しめる目論見だった。

夕暮れまで時間があるため、弥陀ヶ原にあるもう一つの宿泊施設「弥陀ヶ原ホテル」まで雪の中を歩き、遊びに行ってみた。
こちらのホテルは、海外からの宿泊客が多い。(特に中国)
売店で、「五位地区特産の熟成高糖度安納芋ジェラート」と「稲葉さん家の完熟手摘みのいちごジェラート」を買ってきた。

夕食は、こんなところで食べれると思えないほどボリューミーだった。

弥陀ヶ原 | 乙参嗜好-オッサンシコウ
立山黒部アルペンルートの、弥陀ヶ原へ。5メートル以上の残雪と見渡す限りの雪渓が広がる。

翌朝、少々雲ってはいるが、日は差しているようだ、悪くは無い天気。

朝食を食べて、荷物をまとめて外にでる。

弥陀ヶ原バス停の待合室。予約したバスまで少々時間があるので、中で待とうとしたところ、係りの人に止められた。

雪の重みで潰れそうなので、危ないから外に停めてあるバスを使って欲しいとの事。
確かに「待合所」と書かれたバスが一台停められていた。てっきり、沢山の観光客に対応するため、臨時で置いてあるのかと思ったが、そういうことか。

バスに乗り、室堂を目指す。


室堂

小さい頃から耳にする事が多い地名。しかし行ったことは無かった。

標高約2,400メートル、雪の壁をひたすら進み、美女平から23キロ先の僻地に、こんなに広いバスターミナルがある。

標高2,450mに位置する、アルペンルートの中心地であり観光の拠点。 眼前には有名な剱岳、立山三山をはじめ、3,000m級の雄大な山々が迫ります。日本アルプスで最も 深い高山湖である「みくりが池」や、火山活動を目の当たりにすることができる「地獄谷」を見ることが出来ます。自然の素晴らしさを大迫力で感じることができます。

引用: – 立山への旅 – 立山黒部アルペンルート広域観光圏協議会

ただし、まだ雪が解けていない為、「みくりが池」は、見る事ができない。

室堂 | 乙参嗜好-オッサンシコウ
立山黒部アルペンルートの室堂へ。立山の裾野に広がる室堂平と、19メートルの雪の壁。

雪の壁を満喫した後、黒部ダムを目指し、立山トンネルトロリーバスにのる。

改札には既に行列ができていた

これが、立山トンネルトロリーバス
1971年に開通した立山を貫く3.7キロのトンネルをこのバスに乗って進む

立山黒部貫光無軌条電車線(たてやまくろべかんこうむきじょうでんしゃせん)は、富山県中新川郡立山町芦峅寺室堂にある標高2450 mの室堂平の中央に位置する室堂駅から、立山ロープウェイとの連絡駅の大観峰駅(同 芦峅寺大観峰)までを結ぶ立山黒部貫光の無軌条電車線(トロリーバス)である。立山黒部アルペンルートの一部を構成する。通称は立山トンネルトロリーバスで、全区間、立山直下の立山トンネルの中を通る。
元々この区間はディーゼルバスにより運行されていたが、観光客の増加による増便に伴ってトンネル内に排気が滞留するようになり、換気装置を設置しても大した効果が見られなかったため、環境的な理由もあってトロリーバスに転換したものである。

引用:立山黒部貫光無軌条電車線 – Wikipedia

狭いトンネルを「大観峰駅」を目指して進む

ちなみにトロリーバスとは、電線から電気を受けてモーターで進むバスの事で、レールの無い電車と思えば分かりやすい。

トロリーバス (英: trolleybus、米: trolley bus)とは、道路上空に張られた架線から取った電気を動力として走るバスを指す。「トロリー」とは集電装置のこと。外観も操縦法もバスに近い。無軌条電車(むきじょうでんしゃ)とも言い、略してトロバスとも呼ばれる。

引用:トロリーバス – Wikipedia

昔は日本各地の都市部で見られたが、今日本で走っているのは、立山黒部アルペンルートだけ。
それも、立山トンネルと、関電トンネルの2つのトンネルで採用している。
海外では現役も多い。過去にチェコの「チェスケー・ブジェヨヴィツェ」で見た事がある。


立山ロープウェイ

立山ロープウェイ(たてやまロープウェイ)は、立山黒部貫光が経営する、大観峰駅と黒部平駅間を結ぶ索道である。立山黒部アルペンルートの一部を形成する。途中に支柱が1本も設けられていないワンスパン方式なのが大きな特徴。ワンスパン方式としては日本最長である。

引用:立山ロープウェイ – Wikipedia

断崖絶壁の「大観峰駅」へ到着。よくこんなところに駅を作ったと驚嘆する。

トンネルの中にバスターミナルがある。

断崖絶壁の「大観峰駅」は、立山トンネルトロリーバスと、立山ロープウェイの乗り換え駅で、利用客数に対しとても狭い
少々の売店と、後立山連峰を一望できる展望台がある

名物、「魚津バイ飯おこわ」を購入

 

立山ロープウェイ | 乙参嗜好-オッサンシコウ
室堂より、立山を抜け大観峰駅へ抜けると後立山連峰を一望できる絶景スポットへたどり着く

黒部ケーブルカー

「大観峰駅」から、「立山ロープウェイ」で「黒部平駅」へ降りてきた。
ここで、「大観峰駅」で購入した、名物、「魚津バイ飯おこわ」を食す

 

そして、ケーブルカーで「黒部湖駅」へ。

黒部ケーブルカー | 乙参嗜好-オッサンシコウ
黒部平駅と黒部湖駅を結ぶケーブルカーに乗車。雪害対策の全線地下トンネルの珍しい構造

黒部ダム

「プロジェクトX」「黒部の太陽」で有名な黒部ダム。「ホワイトアウト」の映画化で奥東和ダムのロケ地として使用された。

黒部湖駅を出てトンネルを進む

渡船の「しらとり」も冬季はトンネル内に引き上げられている

492メートルのダムを渡り対岸へ

展望台へ行くため、右岸のトンネルに入る

 

地下には、売店やバスターミナル等の巨大な空間がある

 

岩をくりぬいた黒部ダムの模型 25年ぶりの対面

季節的に観光放流もしておらず、雪も多いのでダム周囲を歩き回ることもできない。
暖かい季節にもう一度来たいと思う。

黒部ダム | 乙参嗜好-オッサンシコウ
25年ぶりにこの地に足を運ぶ。

 


 

立山黒部アルペンルート、最後の乗り物、「関電トンネルトロリーバス」

この便に乗らなければ、東京行きのバスに間に合わない。
想像以上に、もの凄い行列

関電トンネルトロリーバスは、立山トンネルトロリーバスよりも台数が多いので、何とか乗れるようだ

しかし、圧倒的に多い中華系観光客にあっという間に席を奪われてしまう。
ここは日本だぞ。

関電トンネルトロリーバス(かんでんトンネルトロリーバス)は、扇沢駅(長野県大町市)と黒部ダム駅(富山県中新川郡立山町)間を関電トンネル (5.4 km) を介して結ぶ、関西電力の無軌条電車(トロリーバス)およびその路線である。関西電力においては、関電トンネル無軌条電車と呼称している。

引用:関電トンネルトロリーバス – Wikipedia

黒部の太陽の舞台となった「大町トンネル」(現関電トンネル)を抜け、長野へ到着

ようやく秘境から帰ってきた。

 

バスの終点「大町駅」

ここの信州そばは旨い

 

 

 

 


最後に伝えておきたいのが、よく勘違いされるのだが、「黒部峡谷鉄道」では、黒部ダムに行くことは出来ません。
黒部峡谷鉄道は、黒部川沿いを走るが、立山黒部アルペンルートとは別物です。
元々ダム建設の為に作られた黒部峡谷鉄道は、黒部ダム建設以前の、「小屋平ダム」や「仙人谷ダム」の建設に使われたもので、いわゆる「黒部ダム」の建設の為に作られたわけではない。
ちなみに終点の欅平から、黒部ダムまで徒歩で行くと、片道25キロの険しい道のりを歩かなければならない。

※厳密に言うと、関西電力の専用鉄道は黒部第四発電所までは繋がっているが、一般公開はされていない。

黒部峡谷鉄道
2011年10月 約20年ぶり黒部峡谷鉄道に行ったときの写真。に関するページ。

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