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旧市街へ

2015年10月 プラハ滞在の2日目

プラハ城を下り、マロストランスカー駅より地下鉄で旧市街へ向かう。


階段を下り、ポトブルスコウ通りに出ると、赤い観光タクシーが通り抜ける。
一大観光地のプラハは、このうようなクラシックカースタイルのタクシーがうろうろしている。

マロストランスカー駅の前には売店があった。
一見日本のそれと似ているが、観光案内やお土産が多く、側面はロールタイプのアド(広告)が張られている。
このタイプの広告は、以前パリでも見た事がある。ヨーロッパではメジャーなようだ。
日本では、これが普及するより先にデジタルサイネージ(屋外モニタ)が普及した感がある。
そして、フーターズはどこに行ってもあるようだ。

駅には改札の変わりに、切符を差し込むと、打刻する機械が設置されている。
これは、「信用乗車方式」と呼ばれており、鉄道会社が乗客を信用することにより成り立つシステムで、ヨーロッパ各所で見られます。
無賃乗車対策として、不定期に検札が行われており、見つかると罰金として本来の乗車賃の数十倍の金額を払わなければならない。
パリの地下鉄駅構内で見た検札はおそらく警察だった。その時、無賃乗客が猛ダッシュで逃げていくのを目撃した事がある。
私は、24時間チケットを買っており、すでに別の駅で打刻済みの為、機械を通り抜けエスカレータへ向かう。

モダンなデザインの地下鉄ホーム。やってくる電車は、5両程の編成。
ここから、一駅。直訳すると「旧市街」と言う意味の、スタロムニェスツカー(Staroměstská)駅へ。

旧市街は、様々な建築様式の建物が立ち並び、飽きる事が無い。また、それぞれの装飾を見るのが面白い。
特に、顔をあしらった装飾が多いようだ。

中でも、特に敷地の広い、クレメンティヌムと呼ばれる建物にやってきた。
クレメンティヌムは、1722年にイエズス会の大学施設として、バロック様式で作られ、現在は図書館や事務室として使われている。
この建物の礼拝堂で行われる、室内楽のコンサートを聴きにやってきた。
中に入ると、その豪華な内装が一際目を引く。アーチ型の天井に描かれたフレスコ画はとても美しく、つい見入ってしまう。
座って正面にはパイプオルガンが置かれている。今日の曲目には無いが、オルガンコンサートも時おり行われているらしい。

6人で演奏される本日の曲目は、スメタナの「ヴルタヴァ(モルダウ)」を始め、ドヴォルザークの「新世界」、「スラヴ舞曲」、ヴィヴァルディの「四季」と観光客向けでバラエティに富んでいた。
このコンサートを選んだきっかけは「ヴルタヴァ」が聴けるからだ。大編成のオーケストラでと言うわけには行かなかったが、この地でこの曲を聴くことは、とても味わい深いものがあった。
また、弦楽器だけで行われたこの日のコンサートは、「四季」の演奏がとても素晴らしく、初めて聴くチェンバロの音は美しかった。

美しい音の余韻を楽しみつつ、クレメンティヌムを後にして、夜の旧市街を抜ける。

 

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