カレル橋へ | 乙参嗜好-オッサンシコウ乙参嗜好-オッサンシコウ

カレル橋へ

2015年10月 プラハ滞在の3日目

カレル橋へ行った。
10時を過ぎると。観光客が押し寄せる為、7時頃に起き、朝食の前に出かける。
ホテルからカレル橋までは、トラムを使うと10分も掛からない。
あいにくの曇り空の中、マロストランスケー・ナームニェスティ(Malostranské náměstí)停留所を降りて、カレル橋へ続くモステツカー通りを進み、橋塔の門をくぐると橋に出る。

カレル橋は、今から600年以上前、神聖ローマ皇帝カール4世の治世下、それまで何度も流された橋に変わり、洪水に耐えられるよう設計され、50年の歳月をかけて1402年に完成させた。幅10メートル、長さ520メートルで、両側に30体の聖人像が並ぶ。

映画「ミッション:インポッシブル」の一作目の一部のシーンが、この橋で撮影されている。
ジョン・ヴォイト演じるジム・フェルプスが、殺される自演をし、川に落ちるシーンだ。

橋を歩いていると「カレル橋は、アジア人が多い」と言う日本人の声が聞えたので、「そうですね」と答えると、嫌そうな顔をして黙って会釈された。
アジア人と言うよりは、ほぼ中国人である。

30体の像のうち、最初に立てられたと言われる、聖ヤン・ネポムツキーとも呼ばれる「ナポムクの聖ヨハネ」像は、幸福のパワースポットと呼ばれ、観光客が像台座のレリーフに触っていく。
摩擦で汚れが落ちるせいか、その部分だけ輝いている。

先ほどの、聖ヨハネにまつわるパワースポットと呼ばれる場所が、もう一つある。
ボヘミア王ヴァーツラフ4世とカトリック教会の対立が要因で、拷問の後、落命。遺体が橋から投げ捨てられた。
落とされた場所にレリーフが掛けられ、「願い事をしながら、左手で十字架と5つの星に触れると、願いが叶う」と言われている。

ちなみに聖ヨハネの墓は、先日訪れたプラハ城内の「聖ヴィート大聖堂」の中に銀の装飾の施された墓として紹介している。
海外写真|プラハ城

また、マラーストラナから右側の11番目の像は、キリスト教を日本に伝えた「フランシスコ・ザビエル」だ。
複数の人たちに支えられ、左手で十字架を持っている。支えている人たちの中には、東洋人もいる。だが、これは誰なのか定かではないらしい。

カレル橋は、元はプラハ橋と呼ばれ、完成してから1841年までの439年間プラハ近郊で対岸を繋ぐ唯一の橋だった。
裁判や、戴冠式の行進に使われ、三十年戦争の末期、侵攻してきたスウェーデン軍との平和条約がここで結ばれた。

幾多の洪水と戦争により、何度も破損し修復を繰り返してきた。
この日のヴルタヴァの流れは、穏やかだ。

マラーストラナ側の門をくぐって、来た道を引き返すと、聖ニコラス教会の鐘楼が聳えた。

 

その他チェコ旅行の記事はこちら

チェコ旅行 記事一覧 | 乙参嗜好-オッサンシコウ
2015年10月のチェコ旅行総まとめ。 チェコ旅行の写真、記事一覧はこちら。

関連記事

乙参嗜好は、find art in narrow world. (狭い世界にアートを見つける)をテーマに、私が日々の暮らしの中で、主に近場の街中、たまに遠くの旅先を歩き回って見かけた風景を紹介していく趣味のウェブサイトです。

※英文は、WEB翻訳を使用しております都合上、読み難い場合がありますので、あらかじめご了承ください。

The theme of OTSUSANSHIKOU is "find art in narrow world". I introduce the town where I live in and the scenery which I watched while traveling. It is the website of the hobby.

※Because you may be hard to read in circumstances using WEB translation, approve the English sentence beforehand.